
平戸
相撲と縁の深い平戸名物
「あごだしちゃんこ鍋」
長崎県の北部に位置する平戸市。タイやヒラメ、ウチワエビなど、年間を通してさまざまな海産物が水揚げされ、なかでもあごは日本有数の漁獲量を誇ります。漁が解禁されると、あごだしに使われる焼きあごづくりも盛んに。あごやあごだしを使った多彩な料理を楽しめる地域としても知られています。
一方、相撲と縁の深い地域としても知られる平戸。かつて捕鯨が盛んだった平戸島の北西の島、生月島に「生月 鯨太左衛門(いくつき げいたざえもん)」という日本一の巨漢力士がおり、その巨体から繰り出される豪快な技と、怪力を活かしたさまざまなエピソードで、江戸でも人気が高かったとされています。また、昭和44年と平成26年には、国体の相撲競技会が開催されました。
豊かな海が育んだ食材と、地元で古くから親しまれている相撲、この2つが融合して誕生したのが、新たな名物料理「あごだしちゃんこ鍋」です。
「平戸ちゃんこ部屋」という団体が主体となり、飲食店などを束ね開発したこの料理にはルールがあります。ルールは3つ、「スープはあごだしを含むこと」、「具材は平戸の海山の幸にこだわること」、「“想い”という大事な調味料も加えること」です。だしの素となる焼きあごは、手作業でじっくりと炭で焼いて冷まし、網に並べて天日干しをしてと、手間暇かけて作られます。焼きが甘いと生臭くなってしまったり、焦げすぎると苦味が出てしまったりと、熟練の技が必要です。また、あごのサイズによってだしの出方も変わるので、よりよいだしが出る新鮮なあごを使います。そんな焼きあごでとった上品なうま味とコクのあるあごだしスープに、ウチワエビやサザエなどの旬の海の幸、あごのすり身団子、平戸特産の川内かまぼこ、スープがよく染みるように細長く切った大根や人参、キャベツなどをたっぷりと入れます。さらに、平戸の美味しい食をもっと広げたいというパッションを隠し味に加えることで、この料理は完成するといわれています。
地元の魅力が詰まった「あごだしちゃんこ鍋」は、平戸市内のホテルや旅館、飲食店で季節を問わず味わうことができます。
- 取材協力平戸市・磯かつ 宮國 和彦さん
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